海老蔵三代
2010年 01月 31日
今回の手拭いは、いま話題?の市川海老蔵さんの手拭いです。
2004年に襲名した当代の海老蔵さんは、11代目です。
海老蔵を襲名する前の名前は、市川新之助(7代目)で、その手拭いがこれです。
そして、当代の團十郎さん(12代目)が、新之助だった頃の手拭いがこれです。
“鎌”と“輪”と“ぬ”で、“かまわぬ”と読ませます。(左へと読んでください)
(江戸時代に活躍した 7代目 市川團十郎が流行させたといわれています)
そして、当代の海老蔵さんが襲名時に配った手拭いです。
寿の字海老に市川家の紋“三升”のデザインです。
海老蔵さんの父である12代目 市川團十郎さんも、前名は海老蔵(10代目)で、
やはり襲名時に同様の手拭いを配っています。
そして、当代の海老蔵さんの祖父、11代目 市川團十郎さんも
やっぱり海老蔵(9代目)でした。
海老蔵襲名時の手拭いは持っていないのですが、9代目 海老蔵の手拭いです。
三升にちなんで、三本の格子になっています。
そして、11代目團十郎さんの襲名時の手拭いです。
昭和37年の襲名時に配られたこの手拭いを10年ほど前から探し続けてきましたが、
最近やっと 扇子や風呂敷などの襲名グッズと共に手に入れました。
襲名時には、2種類配ったようです。
“三升”と市川團十郎家の替紋“杏葉牡丹”です。
こちらは、三升を格子のように繋げた“六弥太格子”と呼ばれています。
こういった手拭いは、歌舞伎座などの劇場で販売しているものではありません。
後援会などに入って“ご贔屓”になったり、劇場関係者などでないと入手は困難です。
しかも、昔のものになると大変なんです。
だからこそ、集め甲斐があるんですねぇ・・・
次回は、戦時中の手拭いを紹介します。