収集歴20年・・・
2010年 09月 20日
これまで手拭いや自転車など収集しているものを紹介しましたが、
収集歴が一番長いものが、迷彩服なんです・・・

私は決して戦争が好きなわけではありません。
ただ、カメレオンのように体の色を変化させることのできない人間が、
ジャングルなど背景に溶け込んで身を隠す為に考え出された
迷彩服というものに興味をそそられるのです。
迷彩服は第二次世界大戦の頃から出現し、
現在各国の軍隊で、様々な迷彩服が使用されていますが、
私の収集対象は、ベトナム戦当時のものです。
理由は、60年代や70年代の文化や衣類が好きな事の他、
日本製が多いというのもその一つです。

一番好きな迷彩 “タイガーストライプ”
黒いストライプが虎の縞に見えることから名づけられたようです。
映画「ディアハンター」では ロバート・デニーロが、
「地獄の黙示録」では、マーティン・シーンが着用していましたね。

後ろの3人が、タイガーストライプを着用しています。

3人とも タイガーストライプを着ていますね、1960年代後半頃の写真です。

“タイガーストライプ” といっても種類が多く、値段も様々です。
上の画像の物で、だいたい10諭吉くらいです。

“タイガーストライプ”は人気が高く、レプリカ(模造品)も多くありますが、
私の所有するものは、すべて当時の新品または中古品です。

1960年代の未使用品は中々貴重です。

“ベオガム”パターン ベトナム戦の初期に多く見られます。日本製です。

“ベオガム”のフライトスーツ(つなぎ)ヘリコプターパイロットがよく着用していました。

なんと、高島屋製です。
あの高島屋が、当時 こういった服を供給していた事は、あまり知られていません。

米国製の1967年製の“ERDL”パターンと呼ばれるもの。
特殊部隊が着用したもので、太ももから裾にかけて、かなり細めに縫い直しています。
理由は、「ジャングルの中でも動きやすいように」などと言われていますが、
当時はスリムなズボンが流行していたという事も理由の一つです。
命がかかった戦地においても オサレなんですね・・・

ハットもあります、ハットも消耗品の為、数が少なく貴重です。
価値は、1つ3~5諭吉くらい。

半ズボン(スイムトランクス)もあります。
海軍の特殊部隊“SEALS”等に好まれていたそうです。

パーティージャケット
こんな物でパーティーにでたのかどうか知りませんが、そう呼ばれています。

1960年代に沖縄のテーラーで作られたもの。

子供用もあります。
当時はお土産として、こういった子供用もたくさん作られていました。
コレクションの一部を紹介しましたが、これらを着用する事は全くありませんし、
こうして、袋の中から出したのも数年ぶりです。
今回、東京の知り合いが、ベトナム戦の迷彩服のCDカタログを作るので、
協力してほしいとの事で、出してきた次第です。
最近は自転車ばかりで迷彩服の収集には熱が入っていませんが、
米国のオークション等は、毎日チェックしています。
やっぱり好きなんですねぇ。